三菱 A6M2 零式艦上戦闘機二一型

概要

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製造者: 三菱重工業、中島飛行機
用途: 戦闘機
愛称: 零戦(れいせん、ゼロセン)
展示場所: 格納庫37

背景

1940年に運用が開始された三菱 A6M2(コードネーム:ジーク)は、世界有数の艦上戦闘機です。日本では当時、運用開始年の皇紀下2桁を軍用機の名称につけていました。当館に展示されているACM2は、日本海軍による運用が皇紀2600年(西暦1940年)に始まったことから、零式艦上戦闘機(零戦)と呼ばれています。

連合軍はこの戦闘機に「ジーク」というコードネームを付けました。軽量で機動性と操作性に優れ零戦は、機体の軽さに見合った高性能を誇っていました。

7.7mm機銃2挺(機首)と20mm機銃2挺(翼内)を搭載し、経験を積んだ優秀な飛行士が操縦する零戦は、空対空戦において脅威となりました。中華民国の重慶戦線で1940年に初めて零戦が投入された際には、13機の零戦で相手の戦闘機29機を全滅させ、世界を驚嘆させました。

しかしながら航空機のデザインは、等価交換が全てです。軽量化を図るため、零戦には飛行士やエンジンの防備は施されていませんでした。

零戦の燃料タンクも、防弾タンクではありませんでした。胴体や翼内燃料タンクが被弾して飛行士が戦死したり、機体が炎に包まれる危険性があったのです。こういったデザイン上のリスクにも関わらず、1941年12月7日、零戦は真珠湾に向け発艦したのです。

一方アメリカやイギリスでも、零戦よりも射撃能力や装甲性能、耐久力に優れた戦闘機を開発し始めました。連合国では、零戦の操作性に対抗するための戦略を立てるようになりました。

当館に展示されている零戦は、パールハーバー攻撃のときに西開地一等飛行兵曹がニイハウ島に不時着した際に乗っていた機体をモデルにしたものです。この機体は、実際には1943年のソロモン諸島の戦いの際に使用されたものです。

零式艦上戦闘機について

製造者: 三菱重工業、中島飛行機
初飛行: 1939年4月1日
推進機関: 中島NK1C栄12型、空冷14気筒エンジン
全幅: 12.0 m
全長: 9.05 m
全高: 3.53 m
重量: 2,410 kg
最高速度: 533.5 km/h
実用上昇限度: 10,000 m
航続距離: 3,106 km
定員: 1名
武装: 機首7.7mm 97式重機関銃2挺(プロペラ同調装置)、翼内20mm 99式重機関銃2挺、30 kg爆弾2発(後期)